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グレード解説

たまに「A級(Aグレード)クリスタルレッドシュリンプ」と書かれたタグが、ショップの販売水槽に貼られているのを見かけたことはないでしょうか。私(まさきよ)は、クリスタルレッドに出会って間もない頃、この「A級」という部分の意味を正しく理解することが出来ずに悩んでました。その頃は、雑誌等で生みの親である鈴木さんの寄稿文を目にする機会もなく、またショップの店員さんに聞く勇気もありませんでした。

シュリンプ栽培センターからの安定供給が叶った今、アクアリストにとってクリスタルレッドは身近な存在になってきました。それに伴い、このエビに関する情報も増えてきました。例えば、飼育法、繁殖のコツ、そして、前出の「グレード」の話についてもまた然りだと思います。

さて、ここからが本題です。グレードに興味のない方にとってはどうでも良い事でしょうが、A級、B級といった「格付け」は、クリスタルレッドを作出した鈴木さんが、何十万匹もの個体を選別判定してきた過程で自ずとうまれてきた「ひとつの基準」です。現在、体色を元にS〜Cまでの4段階にランク付けされています。

これを読まれている方々でしたら、そのような「格付け」が有るのは、存じているかと思います。ただ、大半の方が、そう多くの個体と接する機会がないと思いますので、漠然と「色の濃い個体がA級」、「薄いのはB級」等と区別しているのではないでしょうか?区別どうこうの話以前に、そのようなことを気にされない方も当然居られると思いますが、私に至っては、鈴木さんに直接お会いしてグレードの話を伺うまでは、とにかく赤い個体が産まれてきたらSグレードと勝手に決めつけ単純に喜んでました。比較の対象が、出所のハッキリしないクリスタルレッドであるにもかかわらずにです。鈴木さんですら、AグレードBグレードの線引きは難しいと仰ってるのに、今思うと恥ずかしい話です。

また、ショップの方でも、他のブリーダーさんから卸している個体に、独自の判断で格付けし、時には、本来売り物にならないような「Bグレード」や「Cグレード」の個体を「Aグレード」として販売していることもあるそうです。それが恣意であるかどうかはさておいて、結果としては、飼育者が本来知るべき正しいグレードの基準が誤解され、また、それを知る機会も少ないのではないかと思います。

愛好家であれば、自家繁殖がある程度安定してくると、次に気になるのは体色だと思います。長年飼育してきた結果、色の薄いクリスタルレッドばっかりになるようでは、繁殖の喜びも半減するかと思います。故に選別は、規模の大小にかかわらず必要な作業だと考えられますし、同時に「繁殖のひとつの楽しみ方」であるとも感じます。

本稿(大きくでました)では、そんな格付けを取り上げ、「写真を添えた解説」を付することでその正しい基準をハッキリさせたいと思います。またクリスタルレッドを買う際に、表現がいささか悪いのですが、B級個体を高値で掴まされないようにするためにも、この説明ページが役立てば嬉しいです。百聞は・・・というと大袈裟ですが、写真は良いモノが撮れ次第、随時差し替えていきますのでご参考ください。

最後に、色に思いっきりこだわったような記述を続けてきましたが、見た目の体色は、その個体の状態を知る上で貴重なひとつの手がかりでもあることを付記して結びとしたいです。

写真を多く載せた解説をこちらに追加しました。(2004/1/24)


Sグレード
このグレードに位置する個体は、紅白のくっきりしたストライプのタイプのみです。ベタ赤タイプは、いくら赤がつよくてもグレードはAだそうです。(鈴木さんの好みもあります)とにかく色の乗り方が半端じゃないぐらい鮮明です。このレベルのクリスタルレッドが種親として何匹採れるかがブリーダーとしての腕の見せ所だと思います。Sグレードのクリスタルレッドを得ようと思えば、市場に流通されることはまずあり得ないので、Aグレードを飼い込んで繁殖させた個体から選別してとるしかないです。親と比しても遜色のない稚エビが多数産まれてきますので、頑張ってとりたいところです。左の写真が目安になれば幸いです。写真の個体は、シュリンプ栽培センターの研究室(良い個体ばかりを集めている部屋)で撮影させて頂いたものです。左の個体のように、しみ一つないストライプでここまで紅白の色が鮮明な個体は10匹程度しか見当たりませんでした。まさに、スーパーS級ではないでしょうか。
Aグレード
シュリンプ栽培センターより「インターネット直販」「熱帯魚店」(問屋経由込)等、市場に流通しているクリスタルレッドがこのグレードに位置づけられる個体達です。ストライプタイプと全身真っ赤のベタ赤タイプがいますが、共に赤色が濃い個体です。どちらのタイプがいいのかは、好みの問題だそうです。それでも、紅白を好む日本人には、「赤白クッキリタイプ」の方が圧倒的に人気らしいです。飼育水の調子が少々悪くとも、体色が褪せることは希だそうです。入荷直後のショップの販売水槽でも赤が綺麗に乗っているのは、その事を裏付けているような気がします。

ストライプ柄のAグレード

購入直後 一週間後
栽培センターから購入時は白の部分の色が多少悪くAグレードだったのですが、一週間飼い込みSグレード級の発色をしました。購入時は抱卵しており体力を消耗していたのでしょう。

Bグレード
写真の通り、まわりに写っているクリスタルレッドよりも、全体的にやや赤色が薄いです。本来白縞が乗るところも色が抜けて透明です。このグレードのクリスタルレッドは、飼育水の調子で体色がかなり左右されるそうです。餌への群がり方で飼育水の状態を推し量ることもできますが、Bグレードの体色から適切な水換えのタイミングを知り得ることが出来たなら、かなりのシュリンピスト(注:FM誌9月号P57参照)だと思います。
Cグレード
「赤っぽいエビ」だそうです。尻尾だけ写っているクリスタルレッド(おそらくBグレード)と比しても違いは明らかです。決して調子を落として体色が薄いわけではありません。その証拠に、しっかり餌をキープしてます。


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